【佐倉　塾】英単語は「語源」に注目すべし！ | 佐倉の大学受験なら佐倉高校生専門塾 BROUTE | ブログ

皆さんは英単語を覚える方法として、どのようなやり方をしているでしょうか？

単語のスペルを書く、

音読する、

見て覚える、

例文で覚える、

音声で覚える、

語呂合わせを作る、

似た意味でまとめて覚える、

似たスペルでまとめて覚える　などなど、 色々な方法で覚えていることと思います。

これらはインプット作業であり、その後、単語帳や単語テストなどで覚えたかどうかの確認をして（アウトプット作業）、単語力を上げていっている人が多いと思います。  

上記のやり方は、多くの人がやるやり方であり、どれもそれなりに効果があると思います。

このやり方が最善、と言えるものはなく、自分なりに覚えやすいやり方が一番適していると思います。

ただ、一般的に「単語を覚える」という学習は、暗記であって、それほど面白くないと感じる人が多いのではないでしょうか？

そこで、単語に面白みを与える方法として、「語源」の学習を紹介します。

英語の単語は、数個のアルファベットの組み合わせで構成されていますが、単語をさらに細かく分割したときに、意味を持つカタマリで分けられるものが多くあります。

この小さなカタマリを「語源」といって、語源に注目することで、単語の意味を覚えたり、推測したりできるのです。  

ごく簡単な例としては、「unlucky」

「アンラッキー」として、すでにカタカナで表す日本語になっていますが、こちらは「lucky」（ラッキー）という単語に、否定の意味を持つ「un」という接頭辞がついたものです。

「un」という接頭辞が否定の意味を持つ、ということを知っていれば、わざわざ「un」がつく単語を覚えなくても大丈夫だということです。

「attraction」、「contract」、「extract」、「distraction」の４つの意味はそれぞれ分かりますか？

この４つに共通して含まれる、「-tract」は「引く」を意味する言葉で、その前後に別のカタマリが組み合わさることで、それぞれの単語を作っています。  

・「attraction」

接頭辞の「at」は「～の方へ」という意味で、接尾辞の「tion」は名詞化するはたらきです。

「引き付けるもの」ということで、【魅力】という意味になります。  

・「contract」

接頭辞の「con」は「共に」という意味です。

共に引く＝「引き合う」ということで、【契約する】という意味になります。  

・「extract」

接頭辞の「ex」は「外に」という意味です。

「外に引く」ということで、【引き出す】という意味になります。  

・「distraction」

接頭辞の「dis」は「離れて」という意味で、接尾辞の「tion」は名詞化するはたらきです。

「引き離すもの」ということで、【気晴らし】という意味になります。  

このように、単語を構成している語源を覚えていくことで、その組み合わせから意味を推測できるのです。

英単語を語源から覚えていくことの最大の利点が、「関連付け」です。

上記の「tact」の例のように、そのカタマリの根幹の意味を捉えることで、複数の単語を関連付けて覚えられるのです。

芋づる式に学習できるため、一単語一単語バラバラに覚えていくよりも、効率よく学習できます。

この「語源」というものは、漢字の「部首」のはたらきと似ています。

例えば、

机、朽、杉、杭、枝、松、柿、林、栄、枯、柱、根、株、梅、桃、栗、梨　などなど

「木偏、木」の付くものは木や植物に関係があるものですよね？

たとえ見たことがない漢字であっても、部首の意味から読み方や漢字の意味を推測することもできます。

英単語の語源を知る、ということは、非常に有効な手段なのです。

英単語の語源を詳しく学べる教材をご紹介します。  

『英単語の語源図鑑』　　　　

清水建二、すずきひろし　著　　　　かんき出版

英単語の語源を知ることで、複数の単語を関連付けて覚えられるようになり、効率よく単語学習が進みます。

インプット手段の一つとして、取り入れてみてはいかがでしょうか？