【佐倉　塾】国語の勉強法②　～現代文のキーワード学習とは？～ | 佐倉の大学受験なら佐倉高校生専門塾 BROUTE | ブログ

英語の勉強と言えば英単語がすぐに思いつくと思います。

例えば旧センター試験で出題された以下の文。日本語に訳せますか？

Comparing these results with previous research, the researchers concluded that food art does not necessarily portray actual life.

この文の中の、compare, result, previous, conclude, necessarily, portray といった単語の意味は大丈夫ですか？

ちなみに答えは、

「これらの結果を前の研究と比較して、研究者たちは、食べ物の絵画は必ずしも実際の生活を表現していない、と結論づけた。」

となります。

単語の意味が分からないとうまく訳せない、というのは当然ですね。

英語の能力を伸ばすには、単語の勉強をする必要がある、ということです。

さて、現代文はどうでしょうか？

日本語ならば分からない文なんてない、と思うかもしれませんが、大学入試で出題される評論文は難しいものも多くあります。

例えば専修大学の次の文。

「人類にとってもっとも古く普遍的なイメージ。」

「美術のレトリックとは何か。」

「世界の外？それは＜秩序＞の外ということであろう。」

上の文は長い文章中から抜き出しているので、文全体の意味は分からなくて当然ですが、言葉の意味は知っている必要があります。

「普遍」「レトリック」「秩序」。これらの言葉の意味をきちんと説明できますか？

このように、現代文で出題される評論には、普段の日常生活では使わないような言葉が頻繁に出てきます。

そのような言葉を「現代文のキーワード」といいます。

前回の記事でご紹介した、総合的な「語彙力」を高めるには、漢字の学習がいいでしょう。

しかし、評論にはカタカナ用語も多くありますので、漢字の学習だけでは足りません。

さらに言えば、評論にはよく出てくるものの、新聞などにはあまり出てこない言葉も多くあります。

そこで、現代文のキーワードのための勉強をする必要があります。

• アイデンティティ
• 逆説
• 普遍　←→　特殊
• 絶対　←→　相対
• 形而上　←→　形而下
• パトス　←→　ロゴス
• アンビヴァレンス
• マジョリティ　←→　マイノリティ
• 原理
• 理念
• 次元
• ポスト・モダン
• 精神　←→　肉体
• 記号化
• 観念
• 概念
• 具体　←→　抽象
• 本質　←→　現象
• 主体　←→　客体
• 有機的　←→　無機的
• 自然　←→　人工・人為
• 帰納　←→　演繹
• カオス　←→　コスモス
• ハレ　←→　ケ
• メディア
• リテラシー
• イデオロギー
• レトリック

などなど

以上のようなものが現代文のキーワードです。

意味を知らないと文の意味が取れなくなってしまうものも多く、現代文の読解には欠かせないものです。

当塾のオススメのテキストはこの２冊。

・「現代文重要キーワード　書き込みドリル」　　

旺文社　梅澤眞由起 著 　　＜基礎～標準レベル＞

・「現代文　キーワード読解」　　

Z会出版　浅野直樹 著 　　＜標準～応用レベル＞

上に挙げたキーワードの例のうち、半分以上の単語の意味をきちんと答えられた人は、「現代文　キーワード読解」のテキストに取り組むといいでしょう。

半分以下しか分からなかった人は、書き込みドリルのテキストから進めていくのがいいと思います。