【佐倉　塾】また変わるの？大学入試制度　＜2025年度入試＞⑩　情報編 | 佐倉の大学受験なら佐倉高校生専門塾 BROUTE | ブログ

共通テスト対策として、絶対に行うべきことは「サンプル問題を解く」ということです。

これは書くまでもないことですが、問題傾向を把握して、出題形式に慣れるためです。

他の教科については、センター試験の時代から合わせて30年分の過去問が存在しますが、情報科目はありません。

問題傾向を掴むには、公表されている2回のサンプル問題しかないのです。

このサンプル問題を解くことは絶対に行うべきです。

前項で「問題傾向を掴めるのはサンプル問題だけ」と書きましたが、実は、似たような問題であれば過去問はあります。

それが、旧課程の情報に関する分野の問題です。

2024年度入試までの旧課程では、数学②という枠組みの中で、『数学Ⅱ』、『数学Ⅱ・B』、『情報関係基礎』、『簿記・会計』の4科目が実施されていました。

この中で『情報関係基礎』のテストは、出題内容として『情報Ⅰ』によく似た問題が出題されています。

webやネットワークに関する問題もありますし、疑似プログラミングの問題もあります。

共通テストでの出題ですから、練習にはうってつけの内容です。

また、多少問題傾向は異なりますが、さらに前の学習指導要領のときの「数学B」にもプログラミングが出題されています。

2014年度入試までのセンター試験です。

これらは新課程の『情報Ⅰ』とぴったり同じではないですが、似たような問題内容として試験対策に有効です。

３つ目は、直接的な試験対策ではありませんが、入試に受かるために必要なことで、

「いつ情報科目の勉強をするかを考える」

ということです。

前回の記事で最後に書いた通り、国公立大学の入試では原則として必須の科目です。

各大学で配点は異なるものの、多くの大学が１つの教科として数えています。

共通テストでの配点割合が高い大学の場合、情報科目もしっかり得点することが必要となるでしょう。

国公立大学の一般選抜は、試験の科目数が多く、非常に大変な入試です。

国公立大学を目指した場合の大雑把な勉強計画を書いてみます。

・英単語、英文法、古文単語、古文文法など、教科の基本事項は高2までに完璧にする。

・数学ⅡBまでの内容は、高2までに全ての単元で基本計算をできるようにし、定理や公式を証明できるようにする。

・高3の夏までに英文読解、リスニングなどの演習をこなし、実力アップを図る。

・理系は高3の夏までに数ⅢCの全単元、物理・化学などの基本事項の学習を終える。 　

　秋までに物理・化学などの発展事項の学習と共通テストの社会科目の演習を行う。

・文系は高3の夏までに数学や国語の記述、英作文の演習、社会2科目の基本事項の学習を終える。 　

　秋までに社会の入試対策と共通テストの理科科目の演習を行う。

どうでしょうか？

夏までに英語、数学、国語を完成させ、秋までに理科、社会を完成させる計画でないと、冬の入試対策に間に合いません。

さて、ここで問題。

「情報科目はいつ勉強しますか？」

それを見極めるために、まずは1度サンプル問題を解いてみましょう。

何も復習せずに、初見で第2回のサンプル問題を解いて、問題数ベースで75％以上正解できるなら、それほど情報科目に力を入れなくてもいいと思います。

高校の授業内で学習したものがきちんと理解できていると思いますので、その場合は高校3年生の冬の時期に、他の教科と同様、本番形式の演習問題を行うことで十分対策になると思います。

サンプル問題を解いて75％取れなかった場合は、情報の学習を2年生のうちにやっておいた方がいいと思います。

理由は、上記で明らかだと思いますが、3年生で情報科目に時間を割く余裕がないからです。

2年生のうちに基本的な知識やプログラミングのルールを覚えておけば、3年生で演習を行ったときに思い出せると思います。

情報科目についての自分の実力に合わせて、最適な学習時期を選ぶことが、入試での合格に繋がります。