【佐倉　塾】また変わるの？大学入試制度　＜2025年度入試＞⑧　情報編 | 佐倉の大学受験なら佐倉高校生専門塾 BROUTE | ブログ

科目名と標準単位数を下の表に示します。

旧課程では、『社会と情報』と『情報の科学』のうち、どちらかを選んで必修でした。

通常、各高校が開講する科目を決めます。

『社会と情報』は、日本での社会生活とICTの関わりを学ぶ科目で、文系寄りの内容です。

『情報の科学』は、ICTの仕組みを学ぶ科目で、理系寄りの内容です。

従来は、理数科を持つ高校や、比較的レベルの高い高校が、『情報の科学』を開講していて、佐倉高校も『情報の科学』を1年次に履修するカリキュラムでした。

新課程では『情報Ⅰ』、『情報Ⅱ』という科目に再編され、『情報Ⅰ』が必修科目です。

改訂によって、普通科のすべての高校が同じ内容を学ぶことになりました。

理系に強い高校は、発展的な学習の『情報Ⅱ』を開講する高校もあります。

上の表が、旧課程と新課程のそれぞれの学習内容を簡単にまとめたものです。       　

新課程の「情報Ⅰ」という科目は、旧課程の２つの科目を合わせたような内容で、さらにプログラミングなどの新しい内容が加わってできた科目です。

「社会と情報」からは、主にSNSなどのデジタルツールや、プレゼンテーションソフトなどの表現ツールの内容が編成されています。

「情報の科学」からは、2進数表記やコンピューターの仕組み、ネットワークの仕組みや表記などの内容が編成されています。

そして、それらに新しく加わるのが、プログラミングやデータの活用などの内容です。    

新課程の「情報Ⅰ」は、まるで３科目を複合させたような科目で、非常にボリュームのある内容なのです。 　

ただし、内容がほぼ３倍になったにも関わらず、単位数は従来と変わらず２単位のままです。

学習密度が上がり、負担の大きい教科となりました。

2025年度入試から、共通テストで実施される科目として、新たに「情報」が加わります。

情報は、これまで単に高校で履修するだけの副教科でしたが、受験に使う主教科に変わるのです。

2025年度入試は、数学や社会の科目再編がありますが、同じタイミングで情報の試験も始まります。

共通テストで科目が新設されるにあたって、2023年4月時点までにサンプル問題が２回公表されています。  

＜2021年3月のサンプル問題＞  

・SNSやwebの注意点

・IPv4 方式のIP アドレスの仕組み

・選挙のドント式のプログラミング

・サッカーの勝敗とパスに関するデータ分析　　など

＜2022年12月のサンプル問題＞  

・電灯スイッチに関する論理回路図

・2次元QRコードの仕組みと大きさ

・おつりの硬貨枚数のプログラミング

・睡眠と学業に関するデータ分析　など    

次回、共通テストでの情報の問題傾向について書きたいと思います。