【佐倉 塾】また変わるの?大学入試制度 <2025年度入試>③ 国語編

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こんにちは! 佐倉高校生専門塾BROUTEの青木です。  


現在の高校2年生の学年から、また入試制度が変更になります。

高校2年生以下の学年は、新しい学習指導要領に則って授業が行われていて、それに伴う制度変更です。

今回は、国語について書きたいと思います。


<国語> 学習指導要領の改訂 

科目の変更点

学習指導要領に示されている科目とその単位数です。


旧課程 新課程
国語総合 4 現代の国語 ★ 2
現代文A 2 言語文化 ★ 2
現代文B 4 論理国語 ★ 4
古典A 2 文学国語 4
古典B 4 国語表現 4
国語表現 3 古典探求 ★ 4

★印 は佐倉高校で開講される科目です。


学習指導要領の改訂により、国語の科目名が変更になるとともに、その内容の割り振りが変わりました。  


旧課程では、国語は「現代文」と「古典」に大別され、現代文はさらに「評論」と「小説」、古典はさらに「古文」と「漢文」に分かれていました。

その区分けが変わります。

実用文

新課程では、現代文という国語の領域に、新たに「実用文」というジャンルの文章が加わります。

「実用文」とは、生徒会の規約や駐車場の契約書など、実生活で必要となる文章のことです。


実は、学習指導要領の改訂に先立って、共通テストの出題範囲には入っているのですが、これまでのところは出題されていません。

現在の大学受験生はまだ旧課程で学んでいる世代であるため、習っていない実用文は出題されない、という配慮だと思います。


小説の枠組みの変更

さらに、小説(文学的文章)を扱う枠組みが変わります。

旧課程では現代文の中でしたが、新課程では「言語文化」や「文学国語」で扱うのです。

「言語文化」や「文学国語」は、古文や漢文も扱うため、旧課程よりも小説(文学的文章)の読解にかける時間が少なくなります。


<国語> 共通テストの変更点

大問の変更点



旧課程 新課程
試験
時間
80分 90分
構成

配点
第1問 評論 50点
第2問 小説 50点
第3問 古文 50点
第4問 漢文 50点
第1問
第2問 近代以降の文章 110点
第3問

第4問 古文 45点
第5問 漢文 45点


大問が1問増え、全部で5つの大問に変わります。

その分、試験時間も10分延長され、90分となりました。

現代文

従来は、大問1の評論50点、大問2の小説50点で合わせて100点でしたが、 新共通テストでは、大問1~3で合わせて110点となっています。

これが現時点での最新情報です。  


試作問題では、大問1が評論45点、大問2が小説45点、大問3が実用文20点となっていましたので、おそらくこの配点になると思いますが、正式な発表はされていません。

また、2021年度入試から行われている共通テストでは、1つの大問の中で複数題材が扱われているため、新共通テストでは評論と実用文が合わさった大問も可能性がゼロではありません。


古典

従来は古文・漢文とも50点ずつの配点でしたが、5点ずつ削減され、新共通テストは45点ずつの配点です。 また、現代文と同じく、1つの大問の中で複数題材の出題が見込まれます。


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