【佐倉 塾】また変わるの?大学入試制度 <2025年度入試>①

query_builder 2023/09/22
大学入試トピックス 進路情報 塾長ブログ

こんにちは! 佐倉高校生専門塾BROUTEの青木です。  


まだ夏のような残暑が続いていますが、気づけばもう9月下旬。

3年生は基本事項の習得を終えてそろそろ入試演習に入る頃ですね。1、2年生はまだ習得段階だと思いますが、現在の高校2年生の学年から、また入試制度が変更になるため、苦労していることと思います。


今回の記事から数回に渡り、2025年度入試からの変更点について書きたいと思います。


学習指導要領の改訂

学習指導要領の改訂

2020年、大学入試改革として、入試制度の変更がありました。

大きな変更点としては、センター試験から共通テストへ変わったことが挙げられます。

その他、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)の時期や手続きが変更になったり、民間の英語資格試験が推奨されたりと、いくつかの改革がありました。  


ただ、これらの変更はあくまで「制度」の変更であって、高校で教わる「授業」の中身の変更ではありません。

その授業の中身を決めている「学習指導要領」が、2023年度現在の高校2年生の学年から改訂されているのです。高校1、2年生は、これまでと違う方針で授業が行われています。


学習指導要領の改訂とは?

学習指導要領とは、「学校の授業で何を教えるか」を詳しくまとめたものです。

文部科学省が内容を決め、全国の学校はこれに従って授業を行います。

高校は学校のレベルによって多少の差がありますが、「どの科目で何を学ぶのか」ということが、統一された基準として示されています。


学校教育の中で学ぶべき内容というのは、科学技術の発達や経済の発展に合わせて変わっていくべきことです。

そのため、学習指導要領は約10年のサイクルで改訂されています。


新学習指導要領の特徴

新学習指導要領の特徴は、「どのように学ぶのか」を重視している点です。


具体的には、

・自分のキャリアや人生などと関係性を持たせることで、次の学びにつながる「主体的な学び」

・生徒間の協調性やコミュニケーションを大切にし、自分たちで考えて学ぶ「対話的な学び」

・各教科での知識や解法だけでなく、それぞれに関係性を持たせながら考える力を育てる「深い学び」 の3つが挙げられます。


このように、「何を学ぶのか」だけではなく、「どのように学ぶのか」が重視されているのです。


新しく加わる教育内容

新学習指導要領から新しく追加される内容や、改善される内容を簡単にまとめました。

・言語活動の充実

・理数教育の充実

・伝統や文化に関する教育の受実

・道徳教育の充実

・外国語教育の充実

・職業教育の充実

・主権者教育、消費者教育、防災

・安全教育などの充実

・情報教育(プロミング教育を含む)


以上のように、現在の日本の課題を解決できるような教育を行うことが目指されています。


入試の変更

改訂に伴う、入試制度の変更

新しい学習指導要領で学んでいるのは、2023年度現在の高校2年生以下の学年です。

この学年が大学受験を迎える2025年度入試のタイミングで、入試制度が変更になります。


教科ごとの具体的な変更点については、次回以降の記事で述べたいと思いますが、主に科目選択や出題内容に関わるところで変更されることが多いです。  


例えば、地理歴史の教科では、これまで『日本史B』や『世界史B』といった科目でしたが、

『歴史総合』、『日本史探求』、『世界史探求』となったことにより、日本史分野と世界史分野の両方を勉強する必要があるなど、科目選択の変更点があるのです。


この出題科目や出題内容の変更は大学によって異なり、非常に複雑であるため、現在の2年生以下は特に注意が必要です。  


次回以降、教科ごとの学習指導要領の改訂内容と、入試にもたらす変更点を書いていきます。


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