【佐倉 塾】「高校生のための学びの基礎診断」って何?その1

query_builder 2023/04/25
大学入試トピックス 進路情報 塾長ブログ

こんにちは! 佐倉高校生専門塾BROUTEの青木です。  


皆さんは「高校生のための学びの基礎診断」というのはご存知ですか?

実は、2020年の大学入試改革で導入されたテストの枠組みの一つで、現在全国の高校で実施されているものです。

しかし、当の高校生達も存在すら知らないほど、あまり注目されていません。

活用次第では大きなメリットがある、この「高校生のための学びの基礎診断」。

今回はこのテストについて書きたいと思います。


高校生のための学びの基礎診断の概要

高校生のための学びの基礎診断って何?

この「高校生のための学びの基礎診断」とはどういうものか、知らない方が多いのではないでしょうか。

「学びの基礎診断」は、すでに全国の高校に導入されているテストの枠組みで、「大学入学共通テスト」とともに2020年の大学入試改革の柱になっているものです。


具体的な試験としては、「文章検定」「スタディーサポート」「GTEC」などが挙げられます。

これらは民間の資格試験であり、高校生が活用する資格として有用だ、と文科省が認めたものを「認定」する、という仕組みです。

上記のスタディーサポートなどを含めて、現在では9つの資格試験が認定されています。


認定された試験

令和4~6年度の期間として認定されている試験を書きます。( )内は実施会社です。


 ・基礎力測定診断  (学研教育みらい)

・進路マップ  (ベネッセ)

・スタディーサポート  (ベネッセ)

・総合学力テスト  (ベネッセ)

・GTEC  (ベネッセ)

・文章読解・作成能力検定  (日本漢字能力検定協会)

・ケンブリッジ英語検定  (ケンブリッジ大学英語検定機構)

・Aptis for Teens  (ブリティッシュ・カウンシル)

・LanguageCert  (ピープルサート・クオリフィケーション・リミテッド)  


令和3年度までの期間では、他に数学検定やスタディサプリの診断テストなども認定されていましたが、現在は上記のものだけです。


高校生のための学びの基礎の目的

生徒にとって

生徒にとって、これらの資格試験の目的は模試と同じです。

つまり、試験時点までの実力を確認するとともに、苦手な単元や分野を見つけて、復習のための材料にすることです。


例えば、ベネッセが行っている「スタディーサポート」は、高校1・2年生の学期に1回くらいの頻度で受ける試験です。

学校がまとめて契約しているテスト(模試)ですね。

そのときまでに習っているはずの問題が出題されますから、自分の実力を正確に測ることができます。


また、スタディーサポートを受けたことのある高校生は分かると思いますが、普段の勉強量や勉強の習慣など、科目以外にも答えるアンケートのような項目がありますよね。

そのような質問に答えることをきっかけとして、今の自分の勉強習慣を見直す材料にもなると思います。


教育機関にとって

学校などの教育機関にとって、これらの資格試験の目的は、授業の改善です。

より良い授業となるよう、学校の先生方もこの資格試験の結果を元に、改善をされています。

この資格試験は生徒のためだけではなく、教育機関のためでもあるのです。  


次回、高校生のための学びの基礎診断について、この制度の背景と問題点、今後について書こうと思います。


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佐倉高校生専門塾 BROUTE

住所:千葉県佐倉市鍋山町36-16

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