【佐倉 塾】大学入試で使える検定とは?

query_builder 2023/08/21
大学入試トピックス 塾長ブログ

こんにちは! 佐倉高校生専門塾BROUTEの青木です。  


大学受験を有利に進めるコツの一つに、「検定の取得」があります。

今回は、英語系の資格試験をメインに「検定」の扱いについて書きたいと思います。


英語系の検定の紹介

英語系の検定や資格試験について、概要をまとめます。


以下の検定や資格試験は、CEFR(セファール)という基準によって、大まかなレベルが分けられています。

CFERとは、外国語の習得レベルを示す基準で、ヨーロッパ全体で使われています。


この中で

A2レベル:初級者。個人的状況や日常生活において情報交換できる。

B1レベル:中級者。仕事、学校、娯楽などにおいて情報交換できる。

B2レベル:準上級者。自分の専門分野も含めて、母語話者と情報交換できる。

というように定められていて、大学入試では主にこの3つのレベルが求められています。


英検(実用英語技能検定)

大学入試としては一番採用数が多い、定番の検定です。

高校入試でも使えるので、多くの人が持っている資格ではないでしょうか。

検定の合否の他、得点に応じたスコアも成績として出されます。

試験制度は2種類あり、年に3回行われている<従来型>と、毎週(主に週末)行われている<S―CBT型>があります。


<従来型>

6月、10月、1月にそれぞれ1次試験が行われ、その合格者が翌月にある2次試験に進めます。

1次試験ではリーディング、リスニング、ライティングを測定し、2次試験では試験官との対面面接でスピーキングを測定します。


<S―CBT型>

従来型と同じような問題ですが、問題はコンピューターに表示され、パソコンを使って解く形式です。

パソコンでのタイピングが不得手な高校生のために、紙に書くライティング試験も用意されています。

また、スピーキングはパソコンに録音する形式で、対面面接より苦手と感じる人もいるようです。

4技能を1日で測定します。


CEFR基準

A2:準2級が該当。スコア1700~1949

B1:2級が該当。スコア1950~2299

B2:準1級が該当。スコア2300~2599


☆ポイント

多くの人が慣れている試験なので、得点しやすい傾向にある。 検定料が比較的安く、大学入試で標準の2級は6,400円(準会場料金)


TEAP

英検協会と上智大学が共同開発した、大学受験のための英語資格試験です。

英検は子供から大人まで、幅広い年代層を対象にしていますが、TEAPは元々大学入試に使うことを想定して作られた試験です。

そのため、英文の単語レベルや文法レベルが高校生に合っているものです。英検に換算すると、準2級~準1級程度のレベルの試験です。


こちらは英検と違って合否はなく、スコアのみの成績です。 試験時間は長く、一日がかりの試験となります。

解答にパソコンを使って行う、TEAP CBTという試験もあります。


CEFR基準

A2:スコア135~224

B1:スコア225~308

B2:スコア309~374


☆ポイント

高校生に合っている内容が出題され、対策しやすいが、実施回数が少ない。 検定料は比較的高く、4技能は15,000円。

GTEC

ベネッセが開発・運営する、全年齢対象の英語資格試験です。

英検と同様、多くの大学入試で利用できる検定です。

全年齢対象ですが、小中学生向けの「GTEC Junior」、高校生・大学受験生向けの「GTEC」、大学生・社会人向けの「GTEC」があり、さらにその中で複数のレベルが設定されています。

大学入試として使う場合は、高校生向けの「GTEC」で、その中のAdvancedタイプを選ぶことになります。

GTECは学校単位での申込みとなるため、学校で強制的に受けさせられた人が多いのではないでしょうか。個人での申込みもできるのですが、その場合はCBTタイプとなり、パソコンのキーボードを使ったライティング試験となります。

TEAPと同様、合否はなく、スコアのみの成績です。


CEFR基準

A2:スコア690~959

B1:スコア960~1189

B2:スコア1190~1349


☆ポイント

学校単位の申込みで学校に合わせれば受験しやすいが、個人で申込むのは難しい。 実施回数は少ない。


他の教科の検定

他の教科の検定

英語系の資格試験以外に、他の教科の検定などもあります。


<勉強系>

・数学検定

・漢字検定

・文章読解・作成能力検定

・日本語検定

・世界遺産検定

など


<語学系>

・TOEIC

・TOEFL

・IELTS

・HSK(漢語水平考試)(中国語)

・韓国語能力試験(TOPIK)

・実用フランス語技能検定試験(仏検)

・ドイツ語技能検定試験(独検)

など


<実技系 その他>

・日商簿記

・全商簿記

・珠算検定

など


大学受験では

大学入試において、英語以外の検定や資格試験については、「あまり利用できない」というのが現状です。


もちろん検定などが利用できる大学はあるのですが、それほど重視されていません。

理由として、英語以外の勉強系の教科は、入試科目として設定しやすいからです。

例えば数学。わざわざ数学検定で能力を測らなくても、入試科目として数学があればそれで十分に受験生の能力を測れるということです。


それに対して英語では、4技能のうちスピーキング試験は実施しにくいものです。そのため、スピーキングテストを実施している民間の資格試験(英検など)を利用しているのです。

英語以外の検定利用はまれ

英語の資格試験以外となると、大学受験で利用できるものはまれです。


少数ではあるものの、大学の学部・学科において、特別関わりが深いものについては利用できるものもありますので、その学問や資格試験に興味があれば、調べてみるのがいいと思います。


<例>実用フランス語技能検定試験(仏検)


明治大学 文学部 文学科 フランス語専攻 の「自己推薦特別入試」では、仏検の3級以上で評価されます。

幕張総合高校や千葉市立稲毛高校(国際中等教育学校)や成田国際高校の国際科では、高校の授業の選択科目としてフランス語なども学べると思います。


言語系の学問に興味があり、大学受験に有効に使えそうであれば、検定取得にチャレンジしてみるのもいいと思います。


まとめ

英検、TEAP、GTECなどの英語系試験をメインとして、検定の概要と大学受験について書きました。

英語については、受験しやすいのは英検だと思いますが、問題を見て、いい成績を取れそうな検定を選ぶといいと思います。

他の教科の資格試験については、大学受験で利用できるものは少ないですが、有効に使えるかどうか調べてみて、興味があったら取得を目指してみるといいと思います。

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