【佐倉 塾】志望校選択、親はどこまで口を出す
<保護者向け>
こんにちは! 佐倉高校生専門塾BROUTEの青木です。
8月に入りました。この夏休みの時期は、各大学でオープンキャンパスが実施されていますね。1、2年生の人は参加を予定している人も多いと思います。オープンキャンパスなどを通して、進路について考えている人は多いと思います。
今日は主に保護者の方向けに、進路に関する親の関わり方について書きたいと思います。
親はどこまで口を出す?
保護者の方との面談の中で、よくご質問いただくのが、この「子供の進路について、親はどこまで口を出すか?」というものです。
志望校選びについては、学部や学科、学費、キャンパスの場所、レベルなどなど、考慮すべきことがたくさんあります。
すべての親御さんが、自分の子供には「いい人生を歩んでほしい」と考えていらっしゃると思いますが、どのような進路を選ぶのがよいのでしょうか?
進路選択で親子げんか勃発!
これまで多くの受験生を見てきましたが、志望校選びや受験校選びのことで、親子げんかとなってしまう例も時たま起こります。
多くの場合、子供が望む進路の道が非現実的だったり、金銭的に難しかったりして、保護者の方が難色を示すパターンですね。 子供は「自分の望みを否定された」と感じ、親子げんかになってしまうこともあります。
なぜ意見が一致しないのか
進路に関して親子の意見が一致しないのはなぜなのでしょうか?
それは、「志望校選択の優先順位の違い」にあると思います。
志望校を考えていく上で、考慮すべきことはたくさんありますが、それらを大きくまとめると、次の5つに分けられます。
①学校タイプ ブランド力、エリア、女子大、総合大学 など
②やりたいこと 学部・学科、将来の仕事、留学できる など
③金銭面 学費、国公立、家から通えるか、浪人 など
④プライド 目指すレベル、よく見られたい、大企業に行きたい など
⑤現状 試験科目、倍率、偏差値、受験までの残り日数 など
この5つの事柄のうち、どれを優先して志望校を決めるか、という「優先順位」が親子の間で異なっていると、意見が一致しないのです。
よくあるパターン
保護者の方の希望・考えとして、
「できれば家から通える国公立に現役で受かってほしい。あの子がやりたいことがやれればどんな学部でもいいけど、きちんと就職できるところに行ってほしい。高校受験のとき苦手な数学も頑張ったんだから、大学受験も頑張ればきっとできるはず。なのに今のあの子は数学のやる気がない。いったいどういうつもりなのか。」
子供の希望・考えとして、
「やりたいことがまだはっきりとはしてないけど、スポーツに関わる仕事がしたい。スポーツトレーナーや体育の先生、整体師や理学療法士がいいかな。そうするとスポーツ健康学部のある〇〇大学✕✕学部がいいのかな。数学が苦手だから、受験科目には絶対無理。○○大学なら英語と国語だけで受験できるからここにしよう。」
優先順位のズレ
上記の例で、
保護者の方は「家から通える国公立」ということで、
<③金銭面>、<①大学タイプ>
を優先して考えています。
次に、「やりたいことができる」ということで
<②やりたいこと>
を考えていますね。
数学については「やればできるのにやる気がない」と捉えています。現状のレベルや科目の難易度については考慮せず、「やる気」だけで捉え、
<⑤現状>
は軽視していると言えます。
子供の考えでは、将来の仕事を「スポーツ」という軸で捉え、
<②やりたいこと>
を優先しています。
苦手な数学を受験科目に使うことは「無理」だと判断しているので、
<⑤現状>
がその次ですね。
保護者の方が③→①→②の優先順位、
子供が②→⑤の優先順位となっています。
このように、考慮すべきことの優先度が違うと、親子の意見が一致しないのです。
親はどこまで口を出す?
子供の進路選択について、「親はどこまで口を出すか」ということですが、
塾からの答えとしては、
「条件をつけて、あとは子供の自由にさせる」
のがいいと思います。
大学というところは、自ら望んで行く場所です。誰かに強制されて行く場所ではありません。
進路選択に関して、親は極力口を出さず、子供の自由にさせるのが一番いいと思います。
もし、たとえ受験がうまくいかず、不本意な大学に入学することになっても、志望校選びを本人がしたのなら、本人が納得できる道です。
もし、本人が選んだ道でうまくいかないことがあっても、それは本人の責任です。大学生以上になったら、親が関わることはほとんどなくなるのです。
最低限の条件をつける
ただしそうは言っても、主に金銭的な観点から、「全て自由」とはいかないご家庭が多いと思います。
そこで、保護者からの意見として「絶対に譲れない」という条件を決め、それについて親子で同意して、あとは自由にするといいでしょう。
例えば、
「一人暮らしはNGで、多少遠くても家から通える大学を選ぶこと」、
「浪人は絶対NGで、レベルが低くても現役で行くこと」
などが考えられると思います。
子供を承認する
進路選択について、子供の自由を認めることは、子供の考えを承認していることに繋がります。
「進路を自由に決めていいよ」と言われた子供は、「自分の考えを信用して認めてくれたんだ」と感じます。
その一言だけでも、子供は家族に安心感を得て、勉強に励むことができます。
子供のやる気を上げるために、子供を承認してみませんか?
佐倉高校生専門塾 BROUTE
住所:千葉県佐倉市鍋山町36-16
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