【佐倉 塾】浪人ってあり?なし?

query_builder 2023/07/19
大学入試トピックス 進路情報 塾長ブログ

こんにちは! 佐倉高校生専門塾BROUTEの青木です。  


今週末から夏休みですね。

3年生の皆さんは、時間のとれる夏休みに向けて気合十分だと思います。1、2年生の皆さんももちろん勉強に力を入れてほしいと思いますが、1、2年生のこの時期はオープンキャンパスなどに参加して、進路について考えてほしいとも思います。

オープンキャンパスで大学のことを調べ、志望校を決めていくことになりますが、その中で考慮すべき重要なことが「滑り止め」の大学をどうするか、ということで、ひいては浪人をしてもよいかどうか、ということです。

今日は来年以降に受験をする高校2年生以下の人に向けて、浪人について書きたいと思います。

浪人率(現役合格率)

千葉県の公立高校の浪人する割合に関して、2022年の進学実績を元に概要を書きます。


<データ元>:2022年 進学実績 (声の教育社発行 高校受験案内より)


学力のレベルが高い高校は、ほぼ全員が大学に進学しますが、そうでない高校は短大、専門学校、就職をする生徒もいます。 

高校入試の偏差値として50~59あたりの高校では、現役の大学進学率が70%くらい、浪人率が15%くらいとなっています。 偏差値60以上の高校では、30%くらいの人が浪人しています。


学力レベルが高い高校ほど浪人率が高い

総じて「学力レベルが高い高校ほど浪人率が高い」と言えます。 もちろん、高校の進路指導による例外はありますが、概ね言えると思います。

なぜこのような結果になるかというと、レベルが高い高校の生徒は、滑り止めラインとする大学のレベルが高いからです。


滑り止めライン

滑り止めラインとは、

「最低限このレベルの大学には行きたい」

「このレベルの大学に合格できなかったら浪人する」

というレベルの大学のことです。


これはもちろん人によって違います。

大学のレベルや学部・学科、通学圏内かどうかなどを総合的に考慮し、滑り止めラインを設定します。

例えば、県内トップの県立千葉高校では、早慶レベルやMARCHレベルを滑り止めラインに設定している生徒が多いと思います。現役でMARCHにどこにも受からなかったら、1年浪人して翌年再挑戦することになります。

市立千葉高校くらいのレベルの生徒は、以前はMARCHを滑り止めラインにする人が多くいました。しかし、8年前から始まった入学定員厳格化の影響で、どの大学も合格者の数が大きく減っているので、レベルの高い大学はなかなか合格できなくなってきました。

結果として滑り止めラインを下げて、日東駒専レベルにする生徒も増えてきています。


佐倉高校では、近年合格実績を伸ばしていて、2023年度は早慶上理レベルに156人、GMARCHレベルに362人(いずれものべ人数)合格しています。滑り止めラインとしては、MARCHレベルを設定している人が多いです。


浪人できない人は?

金銭的な都合などで、「絶対に浪人はできない」「どうしても現役で進学しなくてはならない」という生徒も多くいると思います。

この場合、滑り止めラインは設定できません。

滑り止めラインは、浪人するかどうかの基準なので、浪人という選択肢がないのであれば、滑り止めラインは設定できませんね。


ただしその場合、志望する学部・学科で適切なレベルの大学がないことも考えられます。すると、大学レベルの他に別の条件(学部・学科、場所など)も妥協することになります。


<学部・学科の制限を緩める例>

・第一志望は経済学部だが、経営学部や他の社会系学部も受験する。

・教員を目指していて、教育学部を受験するが、別の学部も受験して教職課程を追加で履修する。 など


<場所の制限を緩める例>

・下宿(一人暮らし、学生用アパート・マンション、大学寮など)を認める

・通学が長時間となるような遠い場所でも我慢して通う。 など


<大学タイプの制限を緩める例>

・第一志望は共学の大学だが、女子大も受験する。

・第一志望は4年制大学だが、短大や専門学校も受験する。

・第一志望は昼間学部(日中に授業をやる普通の学部)だが、夜間学部(夕方~夜に授業を行う。高校で言う定時制。)も受験する。 など


このように、レベルの他に条件を緩めることで、受験できる大学を増やすと、適切な受験校が見つけられると思います。  


次回、浪人した場合の学力の伸びについて書こうと思います。


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佐倉高校生専門塾 BROUTE

住所:千葉県佐倉市鍋山町36-16

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