こんにちは! 佐倉高校生専門塾BROUTEの青木です。
以前、私が勤めていた塾のある生徒から、「大学」って名前は「大学校」の略ですか?という質問がありました。
(大学にあんまり詳しくないとそう思っちゃうよね)と思ったところで、そうではないことを伝えました。
「小学校」「中学校」「高等学校」とみんな「校」が付いていますが、実は、「大学」は「大学」のみで「校」はつかないのです。
ところが、日本には「防衛大学校」などのように、「◯◯大学校」という名前の学校もいくつかあります。
そんなあまり注目されない「大学校」について今日は書きたいと思います。
大学?大学校?
高校卒業後に進む学校として、一般に広く知られているのは「大学」です。「校」の字は付きません。
「大学」は、日本の高等教育機関として、法律(学校教育法)で決められた学校のことです。
普通、高校を卒業した人が入学するところで、「大学」は文部科学省が管轄しています。
日本には、国公立大が約180大学、私立大が約620大学あります。文部科学省が管轄するこれらの大学以外の学校組織が、「大学」という名前をつけることは許可されていません。勝手に「大学」を名乗ることはできないのです。
しかし、「大学」は名乗れませんが、「大学校」を名乗ることはできます。
つまり、文部科学省が管轄していない学校組織が「大学校」を名乗っているのです。
一覧と管轄
大学校と名乗ることを定めた法律はないので、どのような学校組織でも「大学校」と名乗ることができます。
以下に、主な大学校とその管轄を書きます。
・防衛大学校 管轄:防衛省
・防衛医科大学校 管轄:防衛省
・海上保安大学校 管轄:海上保安庁
・気象大学校 管轄:気象庁
・航空保安大学校 管轄:国土交通省
・国立看護大学校 管轄:国立国際医療研究センター(厚生労働省)
・水産大学校 管轄:水産研究・教育機構(水産庁)
・職業能力開発総合大学校 管轄:厚生労働省
他 多数
このように、文部科学省以外の省庁が設置する学校の場合に、「大学校」という呼び名が付いていることが多いです。
省庁大学校
大学校は、防衛省や気象庁などの省庁が設置しています。特定の職業に必要な能力を養うのが大学校です。
そのため、学ぶ内容は専門性が高く、卒業後の進路も決まっています。
例えば、防衛大学校を卒業すると、自衛隊の幹部候補生として自衛隊に入隊しますし、気象大学校を卒業すると気象庁の職員として気象に関わる仕事をします。
一般的な「大学」が、社会人になるための幅広い教養を身につける場であるのに対し、「大学校」は、高い専門的知識・技能を身につける場なのです。
また、防衛大学校などは、大学校に所属していながら国家公務員という身分になるので、給料が支払われます。これも一般的な大学と大きく異なる点ですね。
学位
一般的な4年制大学を卒業すると、「学士」という称号を取得することができます。
4年制大学を卒業したという証拠のようなものですね。
ちなみに大学院修士課程や博士前期課程を修了すると「修士」の学位、博士後期課程を修了すると「博士」の学位となります。
「大学校」では、「学士」の学位を取得できる学校が限られています。
防衛大学校、防衛医科大学校、海上保安大学校、気象大学校、国立看護大学校、水産大学校、職業能力開発総合大学校の7校のみです。この7校のうちいずれかを卒業すれば、大学卒業と同等であると認められます。
こんな人に向いている
大学校は、特定の職業に必要な知識・技能を学ぶための学校です。
そのため、その後の職業と密接な関わりがあります。
将来の夢やなりたい職業がはっきりと決まっていて、その夢に近づく道の中にこれらの大学校があるならば、「大学校」への進学は夢の実現に大きな手助けとなるでしょう。
大学校は、大学校で学ぶ内容の先になりたい職業がある人に向いていると思います。
佐倉高校生専門塾 BROUTE
住所:千葉県佐倉市鍋山町36-16
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