大学入試制度(推薦・総合型)
大学入試制度(推薦・総合型)
昨今の大学入試制度は非常に複雑で、「大学入試は情報戦」と言っても過言ではありません。2020年度の大学入試改革によって、入試の名称や制度が大きく変更されましたが、2025年度入試からは、学習指導要領の改訂に伴って、再度変更が予定されています。 このページでは、国公立大学、私立大学のそれぞれの入試制度について、学校推薦型選抜、総合型選抜など、入試制度の概要を掲載しています。志望校選びや受験勉強の一助として、入試制度の基本的事項を把握しておきましょう。
大学受験入試制度

1,学校推薦型選抜

大学入試改革の影響あり。条件と適性に合わせて選択を。
従来の指定校推薦、公募推薦が統合された入試方式です。「学校からの推薦」という形になるため、高校の校長先生の推薦書が必要です。主に評定平均値などの書類審査、小論文、プレゼンテーションなどの試験によって、受験者を総合的に評価する選抜方法です。定期考査に向けての日々の学習に加え、推薦の入試の対策も必要です。
指定校推薦形式
大学の指定する特定の高校ごとに推薦枠が設けられている入試方式です。原則として私立大学のみの制度で、国公立大学にはありません。校内選抜さえ勝ち抜けば、非常に高い確率で合格できます。決定時期も早く確実である反面、専願制であるため、後になって気が変わっても辞退はできません。募集枠は年によって変動する可能性があるので注意が必要です。

<指定校推薦形式の流れ>
推薦基準確認 ⇒ 校内選抜 ⇒ 受験資格獲得 ⇒ 入試 ⇒ 合格
    総合学習・特別活動・資格 > 書類材料まとめ 
 
指定校推薦形式の場合、11月頃に入試が行われます。
入試の内容は、「大学入学共通テスト」、もしくは下記の「各大学独自の評価方法」です。
入試: 小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等

11月頃に行われる入試において、小論文やプレゼンテーションなど、何らかの試験が行われるため、「定期テストだけ頑張ればOK!」という制度ではなく、それなりの対策は必要です。また、推薦書には、「思考や表現を伴う、主体的で協働的な学習の記録」(例:自ら行うレポート作成や総合学習での研究発表等)を書く必要があるので、書くための材料集めも必要です。
公募推薦形式
高校ごとの指定枠がない形式の入試方式です。指定校推薦形式と同様、評定平均値などの条件があり、推薦書も必要です。主に高校での成績や学習態度などが評価されますが、国公立大では共通テストや難易度の高い学科試験を課すこともあります。指定枠がない入試であるため、倍率は2倍~3倍になることが多く、落ちることもある入試です。

入試の内容は、指定校推薦形式と同様、「大学入学共通テスト」、もしくは「各大学独自の評価方法」です。
入試: 小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等

<公募推薦形式の例> 
例 ①東京大学 法学部
● 評定基準:学年上位5%<出願資格:論文、社会貢献活動の記録 などの提出>
試験:書類、面接を総合評価し、合格者を内定。その後、共通テスト8科目の総得点で80%得点できれば合格

例 ②千葉大学 看護学部看護学科
● 評定基準:4.3
試験:書類、面接、小論文を総合評価し合格者を内定。その後、共通テスト5科目の総得点で65%得点できれば合格

例 ③上智大学 経済学部経済学科
●評定基準:4.0かつ 数学4.5、英検2級
試験:書類、レポート課題、数学の試験、面接

2,総合型選抜(旧称:AO入試)

大学入試改革の影響あり。自分のアピールポイントが重要。
旧称はAO入試。AOはアドミッション・オフィス(入試事務局)の略です。 主に書類審査や面接、プレゼンテーションなどによって、その生徒の適性を判断する入試です。評定平均値などの出願基準はないことが多いですが、その分出願のハードルが低く誰でも受けられるため、倍率は高くなります。

高校の推薦書は不要です。書類審査や面接を経て、個性や能力、将来の目標などが評価されます。大学側の求める人物像にマッチすることをアピールできるかが鍵です。専願制が基本で、国公立大学でも多くの学校で実施されています。

入試の内容は、学校推薦型選抜と同様、「大学入学共通テスト」、もしくは「各大学独自の評価方法」です。
入試: 小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等

<総合型選抜の例> 
例 ①東京工業大学 工学院
試験:書類、面接、筆記試験(総合問題)を総合評価(共通テスト(900点)による第1段階選抜あり)

例 ②千葉大学 教育学部英語教育コース
試験:書類、面接、適性検査を総合評価し合格者を内定。その後、共通テスト3科目の総得点で65%得点できれば合格

例 ③早稲田大学 国際教養学部[AO入学試験]
試験:書類、Critical Writing(英語の小論文のようなもの)

例 ④立教大学 異文化コミュニケーション学部[自由選抜入試]
● 出願基準:英検準1級程度
試験:書類、課題作文、小論文、面接

例 ⑤明治大学 理工学部機械情報工学科[AO入試]
● 出願基準:英、数、理の評定3.8以上
試験:書類、口頭試問(面接、事前実験のレポート提出とプレゼンテーション)

例 ⑥日本大学 法学部法律学科
試験:書類、筆記試験、口頭試問、面接

また、志望理由書、活動報告書、学修計画書の積極的な利用も推奨されているため、これらの書類の作成と、記入のための材料集めも重要な要素となります。
「アドミッション・ポリシー」って何?
アドミッション・ポリシーとは、「入学者受け入れ方針」のことです。大学側が設定するもので、「どんな受験生に入学してほしいか」を表したものです。総合型選抜や学校推薦型選抜では、このアドミッション・ポリシーに合致していることをアピールすることが合格への鍵です。
(例)協働性・協調性を方針にしている大学に、独創性をアピールしても合格に繋がらない。

学校推薦型選抜や総合型選抜は難しいの?芸能人はAOで簡単に受かる?

学校推薦型選抜や総合型選抜は、普通の「学力試験」が免除されることもあるため、簡単に受かる(=勉強しなくてもよい)というイメージを持っている人もいるかもしれません。ただ実際には、そう簡単に受かるわけではなく、大学のレベル差が顕著に表れている入試方式なのです。 
学校推薦型選抜や総合型選抜は、国公立大学や難関私立大学でも実施している方式ですが、その試験内容や出願基準はかなりの高スペック人材を要求しています。学校推薦型選抜で成績(評定平均値)が求められるのは当然ですが、目指す学問に対する知識や適正を備えているということも求められ、その知識や適正を「面接」という短い時間の中でアピールしなければなりません。また、難関大学の場合、面接だけで合格が決まる訳ではなく、共通テストを受けて規定の得点以上で最終合格になる、という大学も多くあります。つまり、勉強しなくてもよい、というような制度ではないということです。ただし、一般受験のレベルが高い大学(おおよそMARCH以上)ではない大学については、試験内容や出願基準の要求レベルが高くないため、しっかりした対策をすれば受かりやすいと言えます。自分の適性と志望校や自分の実力を総合的に考慮し、出願するか判断しましょう。
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